[メリットあるモケ?]遊☆戯☆王「ランキングデュエル」に参加する価値の考察

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初めに – ブログネタをテコ入れします

 2024年も残すところ数時間となったところで、今年度最後の記事を書くことにする。今年は多くの人にとって酷い一年だったに違いないが、俺にとってもまた然りで、まさに”厄年”と呼べる年だった。まぁ失うものもあれば、得るものあるということで、俺が血迷って始めた当ブログは、開設から五か月が経過した今でも何とか続けられている。

 「存在証明」と銘打って始めたブログではあるが、やはりプライバシーは大切だと痛感する出来事が多く、あまり”真の自分”というものは出せていないのが現状だ。本当はもっとえげつない知識とかいろいろとシェアしたいのだが、物議を醸すような話題をあえて取り扱うのもリスクでしかないので、ある程度自重はしかたないと自身を納得させている(PCネタが多いのはそのため)。

 しかしこのまま我を出せないのでは、わざわざ自分だけのウェブサイトを立ち上げた意味がない。そこで今回は新しい一面を出しつつ、当ブログに新ジャンルを追加する意味も込めて、俺の大好きなコンテンツ「遊戯王」に関しての記事を書こうと思う。趣味の一つを解禁することで少しは気分が高揚すればいいな、という算段である。

 ――と言うのも、当ブログではまだ伝えていなかったが、何を隠そう、俺は「YP(遊戯王プレイヤー)」なのである。以前こちらの記事で、「遊戯王」は俺の青春アニメの一つだとお伝えしたが、その影響で昔からカードにも触っていて、それが今でも続いているというわけだ。”成長してない”と言われれば返す言葉もないが、それほど俺はこのコンテンツにゾッコンなのだw

 と言うわけで、記念すべき新ジャンル最初の話題は、遊戯王の最も一般的な公認大会である「ランキングデュエル」について、そのルールや実態、参加するメリット・デメリットを考察していくことにする。ゲームそのものではなく、経済的な観点から見たやや下世話な話になる予定だが、どうぞ最後まで読んでいってくれると幸いだ。きっとあなたの頭にあるモヤモヤがモケモケになって、最後にはモアモア・ハッピーになれることと思う。それでは行ってみよー! もけもけ~!

ランキングデュエルとは

 一定期間ごとに行われる、全国のイベント参加者同士で「ランニングポイント」の獲得順位を競い合うイベント。リミットレギュレーションの改訂に合わせて三か月間区切りで実施されている。開催区分は4-6月(1st)、7-9月(2nd)、10-12月(3rd)、1-3月(4th)となっている。

 来年2025の1-3月(2024 4th)シーズンでは、上位300位以内に入った者には「遊戯王OCG 日本選手権2025 予選トーナメント」への出場権が与えられる。

ポイントの内訳

ポイントの種類獲得ポイント数(マッチ/シングル)
参加ポイント80 / 40
勝利ポイント80 / 40
引き分けポイント20 / 10
敗北ポイント20 / 10

 獲得できるポイントは「ランキングデュエル」と「ランキングデュエル TACTICAL-TRY DECK 限定戦(市販されているストラクチャーデッキを使った大会)」ともに同じで、各対戦(マッチ/シングル)ごとに貰える。よって一度負けたら終わりの「トーナメント」形式よりも、全員が同じ回数対戦を行える「スイスドロー」形式の方が有利となる。

参加賞と上位賞

 参加するとトーナメントパックが1個貰える。さらに優勝すると上位賞としてトーナメントパックが4個貰える。

スターチップ

 イベント終了後、各順位区分ごとに決まった個数の「スターチップ」が貰える。 スターチップは来年度の4月末まで保持され、6個でラバー製プレイマット、4個で100枚入りプロテクター、1個で紙製デッキケースまたはトーナメントパック8パック(ランダム)と交換できる。

ランキング結果スターチップ獲得数
1-1000位6個
1001-2000位3個
2001-3000位2個
3001-5000位1個

各景品の値段

  • トーナメントパック(1パック1枚入り全11種)
     大当たりなら2000円超えもあるが、基本的には1パック200~500円が目安。それもそのとき需要の高いカードを収録しているので、早めに捌くべき。
  • ラバープレイマット
     10000~20000円ほどで絵柄によりまちまち。
  • 100枚入りスリーブ
     5000~10000円で絵柄によりまちまち。

ランキングデュエルのルール

スイスドロー方式

  • サレンダー(投了)の有無:相手が認めた場合のみ有効
  • 1マッチ制限時間:40分
  • 制限時間終了から30分経過した場合:両者敗北
  • もし2デュエル目以降のデュエル途中で制限時間が終了した場合:以下の条件で勝敗判定を行う
  • ①そのターンの終了まで継続
  • ②まだ勝敗が確定しない場合、エキストラターンに突入
  • ③エキストラターンは開始を1ターンとして数えて3ターン
  • ④エキストラターン終了時点で決着がついていない場合はライフポイントが多い方が勝者
  • ⑤ライフポイントが同じなら「引き分け

トーナメント方式

  • 基本的にはスイスドロー方式と同じだが、トーナメント方式は必ず勝敗をつける点で異なる
  • ⑤ライフポイントが同じなら「サドンデス」に突入
  • もし3デュエル目開始前のサイドチェンジ時点で制限時間が終了した場合:エキストラデュエルを行う
  • ①エキストラデュエルは互いのライフポイント8000で開始
  • ②先攻後攻はジャンケンで決める
  • ③4ターン行い、決着がつかなかった場合ライフポイントが多い方が勝者

出場するメリット・デメリットの考察

一度の大会で獲得できるポイントの目安

 トーナメント(勝ち残り、勝ち抜き戦)方式では負ければ一回しか対戦ができないが、スイスドロー(勝ち抜き戦+総当たり)形式であれば全員が同じ回数対戦を行うことができる。参加人数4人で2回、8人で3回、16人で4回、32人で5回、64人で6回対戦を行うことになるので、ランキングデュエルは一度の大会で最高で4回(16人定員の店が多い)、現実的には2~3回対戦を行うことになる。

 全て負けた場合の獲得ポイントは「120/60~160/80(マッチ/シングル)」ポイントで、全て勝った場合は「240/120~400/200」となる。もし勝率5割だとすると1試合の期待値は「50/25」ポイントなので、平均的には1大会(3試合として)で「230/115」ポイントとなる。

上位入賞できるポイントの目安

 各シーズンごとに全国1000位以内に入り、スターチップ6個(景品価値1~2万円)を獲得できるランキングポイントの目安は、5000~6000ポイントとなる(例年の結果を踏まえて算出)。つまりマッチ戦大会への参加は21~26回(7~9回/月)ほど必要で、シングル戦大会へは43~52回(14~17回/月)ほど必要となる。よって基本的にはシングル戦は捨ててマッチ戦に率先して参加するのが最良の選択と言える。

1大会に出場するためのコスト

  • 必要な移動距離:往復20km~50km
  • 必要な移動時間:往復30分~80分(渋滞の可能性も加味)
  • 必要な拘束時間:120~160分程度(3~4試合として)
  • 必要なガソリン代:往復170円~425円(1L170円、平均燃費20km/Lとして)

プレイマット(1~2万円)獲得までのコスト

  • 平均のガソリン代を300円として、6300円~7800円
  • 平均の往復移動時間を55分として、1155分~1430分(19時間~24時間)
  • 平均の拘束時間を140分として2940分~3640分(49時間~60時間)

1大会の損益評価の目安

  • 参加賞(平均的な値段を350円とする)で+350円
  • 上位賞は+1400円(350円×4)だが、勝率5割の人が三連勝する確率は12.5%、四連勝する確率は6.25%なので、上位賞獲得確率の目安は9.375%となり、やや楽観的に見れば10%となる。つまり上位賞の期待値は+140円ほどとなる。
  • ガソリン代で-300円なので、合計は「+190円」となる。

 獲得ポイントで考えれば、平均的なマッチ戦獲得ポイント「230」ポイントは1万円~2万円の景品の21~26分の1なので、悲観的には「384円~476円」、楽観的には「769円~952円」ほどになる。

 なお移動時間や拘束時間はこのポイントの価値にプラスして、カードプレイの趣味・遊びとしての楽しさを加味して「相殺」されると仮定する。ただし個人的に日中の外出時には、20分ほど掛けて身体の露出箇所に日焼け止めを塗ったりするので、期待値の「+190円」も相殺されることになる。

結論とまとめ

 もしあなたが特段優れた運や実力を持ち合わせていない、並の人間・プレイヤーであるならば、ランキングデュエルに参加するメリット・デメリットは半々、可もなく不可もなくと言ったところだ。競技としての楽しさに比重を置くならややメリットが勝り、時間損失を重くみるならややデメリットが勝るだろう。

 もちろん、デュエルが強くて高い勝率を出せるならよりリターンが大きくなり、コストは小さくなるし、他にも大会を同日中に梯子するとか、車の運転技術で燃費を向上させるとか、そもそもショップが自宅の近所にあるとかの状況下や、ものすごい強運でトップレアを何度も引き当てるといった現象が起これば、リターンをより引き上げて、コストをより引き下げることができるだろう。でもこれだけは覚えていてほしい。いつ何時でも、いつまでもイケイケな人間なんていないってこと。

 だからできるだけ経済的アドバンテージを失わないように、多くの人間が勝率の高い最新の強いデッキ(環境デッキ)を組んで大会に臨んでいるわけだが、そうやって作業的に勝利を積み重ねる価値が本当にあるのかと言えば、正直俺には分からない――それは当人の哲学次第なのだろう。

 しかし当然、ランキングデュエルなどの「小さな大会」での頑張りは、その先の「大規模な大会(CS、YCSJ、日本選手権、世界大会)」へと続く果て無き栄光のロードなのであり、そこへの出場や優勝の栄誉は、プライスレスだと疑う余地はない。もし本気でそういったレベルの成功を夢見るのであれば、その人は全力で、血の滲むような努力が求められることだろう。彼らの闘志にはただただ敬服するばかりだ。

余談:遊戯王との向き合い方

 俺のような「好きなデッキ(現状Tier表に載っていないどころか、ものによっては一度も顔を出したことがないデッキ)で勝ちたい」と思っているようなファンデッカス(悲しい言葉だし、誰もそんな蔑称で呼ばれるべきではないが)は、ランキングデュエルでランキング上位を狙うとか、継続的な努力が求められる活動は控えるのが賢明かもしれない。ときどき「遊戯王の日」などのイベントに出たり、友達と遊んだり、気が向いたときに少しの間集中して「日本選手権ショップ予選」や「DUELIST KING CUP」に出てみる程度で充分かもしれない。

 なぜなら常に環境デッキの特徴や特性を研究したり、最新のカードの効果を把握したり、規制待ったなしの強すぎるパワーカードへの対策に頭を悩ませたり、その他高い勝率を維持するために必要な努力は全て、趣味に費やすには多大な労力すぎるからだ。「遊戯王が好きだ」という気持ちを色褪せさせないためには、このカードゲームをプライドと存在価値を掛けたガチの決闘として捉えるよりも、勝っても負けても互いに笑顔になれる「遊戯(ゲーム)」として捉えた方が健全だろう。

 また、どうせやるなら「マスターデュエル」というビデオゲームの方がストレスが少ないと思う。なぜなら遊戯王カードはルールが複雑すぎて、カードテキストから全ての正しい処理を読み取るのは容易ではないからだ。俺自身、長年経験しているのでルールの知識は上級者レベルだと自負しているが、それでもたまに間違ってプレイしてしまうことがある。カード効果に関しても同様だ。誰もがかなりの頻度で「誓約効果を忘れたり」、「必要な処理を忘れたり」、何やかんやでチート(ズル)を行ってしまい、本来の勝敗が大きく変化したりするのだ。

 それが故意か故意でないかの判断も難しく、ぶっちゃけて言えば、悪意を持った美学の欠片もないようなプレイヤーならば、簡単に対戦相手を欺けてしまうのが実情だ。囲碁や将棋、チェスなどの大会では「待った」など当然許されないが、カードゲームでは公式の重要度の高い大会でも平気で「あっ、ちょっとやっぱりやめます」とか「さっきサーチしたカードこっちに変えてもいいですか?」なんてこと言ってくる人がいる。優しい人はそれを許して負けてしまうのだ。真剣勝負とは1手1手の極めて重要な判断の連続であるはずなのに、何度も何度も「待った」されて、最善手を打たれたのではたまったものではない。

 さらに対面でのカードゲームは、高度なコミュニケーション能力が求められる活動であり、もしプレイヤーのどちらかでも基本的な対話能力がなければ、それは想像を絶する悪夢へと変わる。知らぬ間にこちらのカード発動タイミングをスキップされたり、チェーン確認もされずすぐに処理に入ろうとされたり、挙げればキリがない。そういった不都合が一切ない「マスターデュエル」は本当におすすめだ(まぁ俺自身マスターデュエルはやっていないのだが……)。

お終いに – 皆さん今年もお疲れ様でした

 こんな記事を書いておいて何だが、俺はガチガチなトーナメントプレイヤーというわけでは全くない。ランキングデュエルには2、3回くらいしか参加したことはないし、このゲームの加速し続けるインフレ環境に憂いを感じている側の人間だ。ただただ大好きなキャラクター、カード、デッキ、物語があるからこそ、ずっとやめずにいられているのである。

 今日ここで、こうして趣味の一つを記事にできたことで、当ブログに対するモチベーションが向上することは確実だ。”書けること”が増えることは、”書きたいこと”も増えるということだからだ。本当は新しいアカウントやページを作成して、それぞれでジャンルを絞って活動するのがセオリーなのだろうが、それでは俺自身の全てを網羅することなど到底できはしない。だから今一度「存在証明」というテーマを再確認して、当ブログを「究極の雑記ブログ」にすべく、これからもマイペースで更新していこうと思う。

 今年いろいろあったように、来年もいろいろあるに違いない。自分の人生がどこに向かっているのかすら、俺には分からないんだ。でもきっとそれはみんな同じなのだろう。だからこそ声を大にして言いたい。

 皆さん、今年もお疲れ様でした!

 以上! 皆さん良いお年を! 来年も当ブログをごひいきに~!

( ̄- ̄) ノシ(もけもけ~)←お正月気分に浸っている俺はたぶんこんな感じw

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