[寒さとうつ病・人類進化学の関係]俺は冬が嫌いすぎるっ!

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初めに

 12月に入って最初の記事が、こんなテーマで申し訳ないが、俺はこの冬という季節が心底嫌いなので、その恨みつらみをここにしたためて気持ちを整理しようと思う。冬に陥りがちな健康リスクの原因や、その解決法もまとめていくので、俺と同じく冬への憎悪を煮えたぎらせている紳士・淑女の諸君に読んでもらえると幸いだ。

冬がはじまるよ(棒読み)

 まず冬の何が嫌いかと言うに、それはずばり、寒いからである(ほらね、冬は頭も悪くなる)。寒さとは万病のもとであり、毛細血管が収縮することによる血行不良を引き起こし、それによる手足の冷えやむくみ、肌トラブルや抜け毛、脳卒中や心筋梗塞リスクの増加など、美容と健康にとって百害あって一利なしである(まぁ毛穴が小さくなるとか、日中の紫外線量低下とか、基礎代謝が上がるとか、実のところ三利くらいはあるのだが……)。

 他にも深部体温低下による免疫力の低下(1℃下がると免疫力は約30%低下する)、それによる風邪、インフルエンザなどの感染症罹患率の上昇。また乾燥することによる肌トラブルや、ウィルス・細菌の伝染率増加など、本当に冬の嫌なところは枚挙にいとまがない。それらが総合的に作用する結果、冬(12~3月)は年間死亡数の70~80%を占めるのだ。それも同じ冬でも平均気温が1℃低い年はさらに20%程度死亡率が上がるという……。寒さがもたらす絶望感は底がしれないのだ。

 しかし人を死に追いやっているのは、寒さだけではないかもしれない。というのも、その寒さをもたらす直接的な原因――「日照時間の短さ」こそが、人の心を根本的に弱らせている可能性が極めて高いのだ。以前こちらの記事において、うつ病の原因は「セロトニンという神経伝達物質の脳内分泌量の低下」だとお伝えしたが、冬の場合その地域の人々全般においてこの状態が起こりやすいのだ。このような特定の時期に起こる気分障害を「季節性情動障害」といい、冬の場合では「冬季うつ病(ウィンターブルー)」とも呼ばれている。

冬季うつ病(ウィンターブルー)の原因

 セロトニンは約2500~3000ルクスの光量を持つ光が、目の奥の網膜に照射されることで生成される。他にも歩行などのリズム性運動でも分泌され、これらにより日中に外に出て活動することが、抗うつ病に繋がるというシンプルな仕組みになっている(※覚醒時では常時セロトニンが標的細胞のシナプス間隙で生成されてはいるが、その標的細胞をアクティブな活動への神経に向けさせることと、分泌を促進するという意味で日中の活動は重要なのだ)。

 しかし冬はどうだろうか? お日様の光が出ている時間が短縮され、寒さで外に出るのも億劫になりはしないだろうか? これこそが冬季うつ病(ウィンターブルー)を引き起こす原因である。以前の記事では触れなかったが、この「セロトニン」という物質は極めて重要であり、後述する「メラトニン」とともに人間の概日リズム(サーカディアンリズム)を形成している。日中にセロトニンを生成してくれる網膜は、夜になるにつれ(暗さを感知するにつれ)脳内の「松果体しょうかたい」という器官に信号を送る。するとそこで、随時セロトニンがメラトニンに変換されていくのだ。

 「メラトニン」とは自然な眠気を誘発する物質で、我々の睡眠欲に大きな影響を与えている。具体的にはレム睡眠に入った時点でほぼすべてのセロトニンがメラトニンに作り替えられていて、ノンレム睡眠に入れば完全にそれらは置き換わっている。我々が24時間周期の活動リズムを持ってているのは、この二つの物質が代わるがわる脳内で生成されるからだ。よって冬の日照時間の短縮は、日中の気分を低下させるばかりでなく、夜間の睡眠時間の短縮および睡眠の質まで低下させ、そして翌日の日中の活動まで阻害する。負の悪循環を形成するのである。

冬季うつ病(ウィンターブルー)の兆候

 ウィンターブルーの兆候として、先述した「気分の落ち込み」や「活動意欲の低下」、「疲労感の増加」が挙げられるが、通常のうつ病とは異なり「過眠」や「過食」が起こることがある。原因はやはり冬の寒さである。寒いと夜間に眠れなくなり、また朝起きるのが難しくなることで、日中にも眠気を感じることが多くなる。また体温を保つために平常時のエネルギー消費が増すことで、食欲が刺激され、炭水化物や甘いものを過剰に摂取する傾向も高まる。

 よって冬季はそのセオリーに反して体重が増加することが多く、「正月太り」とはまさにこのことを言っているのだ。もっとも、エネルギー量の多い食べ物を摂取すれば脳内に大量のドーパミン(快楽物質)を分泌されるので、素直に欲求に従って食べられて、そして太れる人というのは、ある意味ではウィンターブルーに対して力技で対抗できる強者とも言える。ただ、どうせ食べるなら例の記事で紹介したような、セロトニンの材料になる食べ物がいいだろう。オススメは「アボカド」、「玄米」、「小麦麦芽」、「豆乳や納豆」、「肉や魚類」そして「バナナ」である。

冬季うつ病(ウィンターブルー)への対処法

  • 日光を浴びる: まず第一に、セロトニンは曇りの日(約10000ルクスの光量)でも充分に生成されるので、貴重な日照時間にできるだけ日光を浴びることである。
  • 規則正しい生活: 規則正しい睡眠と食事のリズムを保つことで、体内時計を整えることができる。何時に起きるかよりも何時に寝るかが重要だ。
  • 適度な運動: 有酸素運動はセロトニンの分泌を促進し、気分を改善する。

結論:朝にジョギングしろ!

 どうしても症状が重篤で、他者の助けが必要な場合には、病院を受診して「光療法」を受けるのもいいだろう。光療法とは一般的に、起床後の時間帯に5000〜10000ルクスの光を30分から1時間程度浴びる治療であり、これにより天候や活動意欲に左右されずセロトニンを充分生成することができ、気分の安定化を図ることができる。稀に目の疲れや頭痛といった副作用があるが、精神安定剤などの薬剤に頼った治療よりも安全で、ずっと健全な抗うつ治療だと言える。

寒さが人類進化に与えた影響

 話は大分変わるが、この記事で言ったように、俺は身体醜形障害を患っている。そしてまだ記事にはしていないが、その根源には重度の「白人コンプレックス」が潜んでいる。つまるところ、「俺は人種のなかで白人(コーカソイド)が一番美しいと思うし、どうせ生まれるなら、ぜひとも白人に生まれたかった」ということである。※ここで書いていることはあくまで俺個人の意見なので、世界の真理だと主張しているわけではないことをご理解いただきたい。

 俺は自分が蒙古人(モンゴロイド)だということに誇りなど全くなく、むしろこの人種の持つ特徴を強く嫌悪している。その短い手足や平べったい顔、逆に突出した頬骨や長い胴体、一重まぶたや頭部の形状など、それら現代人の美醜の観点から醜いとされがちな特徴の全ては、まさしく「寒さ」に適応するために人類が進化した結果発達したものなのである。

 原理はこうだ。寒さに耐えるためには、末端の凍傷を防ぐ必要があり、そのために身体の表面積を小さくせざるを得ず、結果として突出物(手足や鼻、目の凹み、頭部の膨らみ)などを少なくして、また肺に入る空気を温めるために頬骨を突出させて口腔領域を拡張し、さらに目の保護のために瞼に脂肪を蓄えて「蒙古ひだ」を形成するように進化したのである。しかも寒さは動物全般にとって過酷な環境であるため、狩猟できる獲物が少なくなり、必然的に植物を食べるようになり、難消化物質をしっかりと消化させるために、腸とともに胴体を長くしたのである。

 これらの変化は、「恒温動物において、同じ種の個体、あるいは近縁のものでは、寒冷な地域に生息するものほど、耳、吻、首、足、尾などの突出部が短くなる」とする「アレンの法則」に則っている。一部の人類がそこまでして寒い地域に移った理由は甚だ疑問だが、一つは温暖な地域で人口が増加して、それによる食料や資源の競争が激化したことが挙げられるだろう。彼らは紛争や戦争に嫌気が差して、寒くて誰もいない地域に移り住んだのだ。

モンゴロイドの進化

 モンゴロイドは約4~5万年前に、アフリカからユーラシア大陸に移動した初期の人類であり、彼らはその後、方々に散ってそれぞれの環境に適応しながら、独自の進化を遂げたのである。シベリアの寒冷地に適応した「北方系古モンゴロイド(アイノイド)」は、のちに日本にも縄文人(縄文系弥生人)として入ってくる人種だ。東南アジアや中国南部で進化した「南方系古モンゴロイド」は、丸顔で皮膚の色がやや暗く、比較的小柄な者が多い「インドシナ人種」や、それとオーストラロイドとの混血人種である「インドネシア・マレー人種」などがいる。

 一方シベリアやモンゴル、中国北部などの寒冷地域で進化し、アイノイドよりもさらに寒冷地に適応した「新モンゴロイド」も、のちに弥生人(渡来系弥生人)として日本に入ってくる人種だ。現在の日本人はこれら二種混血の民族となっている。※以降の文では白人は白人、蒙古人はモンゴロイドと呼んでいるが、他意はないので悪しからず。「アジア人」という言葉は中東やインドなどの遺伝子的には白人の人たちが済む地域も含まれてしまうので避けたく、かといって「蒙古人」という言葉もあまり使い慣れないので……。

モンゴロイドは醜い?

 「モンゴロイドは醜い!」と宣言的文章は用いないが、もし「白人と比して平均的に見れば」という条件付けを行うのであれば、モンゴロイドは充分に醜いと俺は思っている(※重ね重ねすまないが、これは一個人のたわいない意見である)。よくこういった意見には多大な反論が寄せられ、SNSなどで炎上したなどと耳にするが、自由意志を持った個人の意見(そこにある一つの真実)に対して、多くの人が上げ足をとったり、過剰反応する様そのものが、そのことの信憑性を高めているとも見える――つまり「図星」だということだ。

 いくつか試しに、典型的な反論をぶつけてみよう。

①モンゴロイドは最高よ! この人とかこの人(有名人たちの名前を列挙)を見れば分かるでしょ! 白人なんて体毛は濃くてすぐに老けるし、日光に弱くてすぐソバカスができたり、皮膚がんになって死ぬじゃない!

 まずこういった意見は、白人のデメリットを挙げ連ねているに過ぎないし、一部の遺伝子的に優れた有名人などを盾にして、自分たちの人種のデメリットからは目を反らした――いわゆる「棚上げからの目には目を」反論である。「こうこうこうだからモンゴロイドは醜い」という意見に対して、同じ論法で白人を揶揄しただけなので、両発言者のレベルは同等の戦争状態だ。

②以前〇〇(白人が多く住む外国)に旅行したことあるけど、綺麗な人なんて全然いなかったよ。白人の方が美しいなんて思い込みでしょ?

 これはこの人の実体験に則っているので、ある程度信憑性はある意見だ。白人地域に行ってみてその人が考える「綺麗な人」が全然いなかったのであれば、理由は三つしかない。一つはその人が典型的な自国民愛者(そういう人はどの国にもいる)である場合、もう一つはその人の「美の基準」が高すぎる場合、最後の可能性は、本当に白人とモンゴロイドの外見には大差がないか、あるいは白人の方が醜い場合である。

 ちなみに俺は、一度アメリカに行ったことがあり、確かにそんな絶世の美男美女がいるわけでもなく、むしろ大柄で太った人が多かった印象だったが、それは当たり前である。人種を構成する全ての人間が美しいわけないのである。俺たちは常により優れた一部の者に注目するさがなので、周りが白人だらけでは、突出して美しい人を見つけるのはそう容易いことではないのだ。人種同士の比較は、あくまで「平均値」で比べなくては意味がない。あと、アメリカはジャンクフードの国なので、白人代表として提示するのはいささか心もとない(笑)。

③現代の美醜の価値観は、白人文化にどっぷり浸かってきた弊害で、あの造詣が美しいと錯覚させられているに過ぎないよ。

 この意見が一番のナンセンスである。それは白人文化にどっぷり浸かりたくなる人が多いくらいに、白人のコンテンツが魅力的だったということであり、アクション映画の格好良さや、恋愛映画の切なさを演出しているのは、まさしく登場人物たち――ひいては彼らを演じるスターたちの”美しさ”に他ならないのである。

 それらは何度も目にしているものに愛着を覚える「単純接触効果」だけで説明がつくだろうか? 否! それはありえない。錯覚がそこまで強力なら、より接触頻度の高い同人種に対する評価はもっと高いはずである。少し想像してみてほしい。モンゴロイドが主演を務める映画などの演者を白人に置き換えた場合と、その逆を行った場合の二つの状況を。前者は比較的無理が生じずらいが、後者はゾッとしないだろうか?

 俺はハリー・ポッターは「ダニエル・ラドクリフ」が演じてほしいし、タイタニックのジャックは「レオナルド・ディカプリオ」がいいし、パイレーツ・オブ・カリビアンのジャック・スパロウは「ジョニー・デップ」がいいし、トランスポーターのフランク・マーティンは「ジェイソン・ステイサム」がいいし、ダイ・ハードのジョン・マクレーンは「ブルース・ウィリス」がいいし、ワイルド・スピードのブライアン・オコナーは「ポール・ウォーカー」がいいし、ミッション:インポッシブルのイーサン・ハントは「トム・クルーズ」がいいし、マトリックスのネオは「キアヌ・リーブス」がいいし、ロード・オブ・ザ・リングのフロド・バギンズは「イライジャ・ウッド」がいいのだ。

 単純接触効果があるからそう思うわけではない。皆それぞれキャラクターにマッチしていた、これ以上ないほどの「ハマり役」だったからだ。

お終いに

 話が逸れに逸れまくった今回の記事だが、結局何が言いたかったのかというと、「寒さはいいことよりも嫌なことばかりもたらすから、俺は冬が大っ嫌いだ」ということである。そう、ずっと春くらいの気候だったらよかったのだ……そうすれば人種はさほど分化せず、人々はもっと生きやすく、朗らかな気分で過ごしていたに違いない。

 「いやっ、季節変化がないということは、地球の地軸の傾きや公転軌道の扁平率がほとんどないということだ。そんな世界はこの地上とは随分違った様相を呈するだろうよ。もしかしたら世界そのものがなくなっているかも!」なんて反論が聞こえてきそうだが、それは俺の望むところだ。反出生主義者にとって”世界がない”なんてのは魅惑の響きであり、楽園に木に実る甘い「禁断の果実」のような概念である。

 まぁ存在してしまっているものは仕方がないし、これからも弱者らしく同類と身を寄せ合って生きていくし、できるだけ苦痛を避けながら越冬するつもりである。今年は災害なりなんなり、例年にも増して災厄が多く、この世のディストピアっぷりが加速した最低最悪の一年だったので、来年からはもう少し、物理的にも精神的にも温かな出来事が多いことを祈っているよ。それでは今回の記事はここまでだ。最後まで読んでくれてありがとう。また次の記事で会おう(次はもっと希望のある記事にしますm(__)m)。

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