
前回に続いて、俺がこれまでに観てきたアニメ作品から、選りすぐりのものをピックアップしていく。今回は平仮名の「た行」から「は行」まで一気に進めていこう!
- 大好きなアニメ作品の一覧(日本編 た~ほ)
- だぁ!だぁ!だぁ!(UFO Baby, Da! Da! Da!)
- だがしかし(Dagashi Kashi)
- ツバサクロニクル -Tsubasa Reservoir Chronicle-
- デジモンアドベンチャー(DIGIMON ADVENTURE)無印および02
- デュエル・マスターズ(DUEL MASTERS)
- とらドラ!(Toradora!)
- ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて(Nurse Witch Komugi)
- バカとテストと召喚獣(Baka and Test)
- ヒカルの碁(Hikaru no Go)
- ふしぎの海のナディア(Nadia, The Secret of Blue Water)
- ふしぎ星の☆ふたご姫(Twin Princess of Wonder Planet)
- プリキュア(PRETTY CURE)シリーズ
- プリティーリズム(Pretty Rhythm)
- ポケットモンスター(Pokémon)シリーズ
- ぽぽたん(Popotan)
- 今回はここまで
大好きなアニメ作品の一覧(日本編 た~ほ)
だぁ!だぁ!だぁ!(UFO Baby, Da! Da! Da!)
諸事情により、お寺で二人だけで暮らすことになった中学生「光月 未夢(こうづき みゆ)」と「西遠寺 彷徨(さいおんじ かなた)」は、お互いに第一印象最悪の前途多難な初夜を過ごしていた。そこにUFOに乗った宇宙人赤ちゃん「ルゥ」くんと、彼のお世話をするシッターぺットの「ワンニャー」が登場し、不思議な四人生活が幕を開ける。
俺の青春ともいえる作品の一つで、とにかく温かい子育てコメディーである。未成熟な心を持った中学生たちが、あたふたしながら一生懸命ルゥくんの世話をする姿は、さながら新婚生活のような様相を呈するのである。そんななか、ルゥくんの正体や彼の使う超能力などの存在を、周囲に隠しながら学校生活まで送る彼らの毎日は、とても愉快である。
執事役のワンニャーがそれこそボロ雑巾みたいにこき使われながら、報われない日々を過ごすエピソードもあるが、いつも最後にはご褒美として、ワンニャーの大好物「みたらし団子」が全ての不満を解決してくれるのである。そう、シャナにメロンパン、メリーにドーナッツ、ドレミにステーキ、ケロちゃんにタコ焼きがあるように、誰にでも大好物はあるのである……。
本作の前期EDテーマは、あのTRFの「BOY MEETS GIRL」の、だぁ!だぁ!だぁ!特別バージョンである。だから俺にとってはボーイミーツガールといえば、あのユーロビート・パラパラ・イントロなのである。
そんな、映画「スリーメン&ベビー」をもっとコミカルにしたような内容の青春ラブコメ、あなたもご覧になってはどうだろうか?
だがしかし(Dagashi Kashi)
とある田舎町にある昔ながらの駄菓子店「シカダ駄菓子」。そこに住む唯一の後継ぎ候補である主人公「鹿田ココノツ」は、漫画家になるという自身の夢と、父親からの家業継承の期待という、二つのプレッシャーの間で板挟み状態になっていた。そんな折、彼の前にお菓子メーカー「枝垂カンパニー」のご令嬢「枝垂ほたる」が現れたことで、めくるめく駄菓子の世界が開かれていく!
ヒロインのほたるちゃんは可愛い? モチのロンよ!
誰もが一度は、子供のころ駄菓子の魔力に夢中になったことだろうが、大人になるとめっきり口にしなくなるものである。下手すると何年、何十年とご無沙汰な者もいよう。そんな人にこそ観てほしいのが本作である。麗しき駄菓子の女神ほたるちゃんが、目を輝かせながら各駄菓子の魅力を紹介する姿を見れば、あなたもきっと駄菓子屋に足を運びたくなるはずである。
だがしかし! 本作に登場した駄菓子を片っ端から買い物カゴに投げ入れるソチ! まぁ待たれよ! あなたは主人公の父「鹿田ヨウ」が夜な夜な啜っていた「白い粉」の魔力に惹かれて、可愛いウサギがパッケージに描かれた「ビンラムネ」を買おうとしているかもしれない……もしそうなら、ゆめゆめ忘れることなかれ、それは、まぁ~美味しくないぞ(ビンラムネのメーカーさん、ごめんなさい)!
人工的な嫌~な甘さの粉が結構な量、無味のモナカに入っているだけだ。最後まで完食するのは至難だぞ! あと気を抜くとすぐ粉が気管に入って咽るぞ! まぁ、それでも挑戦したいと申すなら、お主を止めはせぬが……。フフフのフ……お主が己の非力さに喘いでいる姿が目に浮かぶわい……。
ツバサクロニクル -Tsubasa Reservoir Chronicle-
砂漠に囲まれた王国「玖楼国(くろうこく)」のお姫様「サクラ」と、その幼馴染で考古学者を志す青年「小狼」とは、互いに恋心を寄せる仲だった。ある日、悪の手によりサクラのなかに宿る強大な魔力が「無数の羽根」となって異世界へと飛び散ってしまった。小狼は記憶と生命力を失ったサクラを助けるため、異世界へと旅立つ力を持つ「次元の魔女」の元へ向かう。
こちらも俺の青春時代の作品である。CLAMP作品は互いに世界観を共有しており、一種の「多重世界」を形成しているのであるが、本作は小狼たち一行が異世界を旅するというお話上、最もその設定が顕著に表れている作品である。同じ顔をした同じ名前のキャラクターが、全く別の世界で別の人物として暮らしている。そんなシーンが度々描かれる。また、その世界ごとに異なる理が存在し、バトル作品でありながら、戦闘スタイルが一辺倒にならない点も評価できる。
そして何といっても、キャラクターがみんな魅力的である。真面目な性格の格闘系オールラウンダー小狼、武士道精神を持った剣術使いの黒鋼、掴みどころのない性格の魔術師ファイ、優しさという最大の武器を持ったお姫様サクラ、マスコット兼記憶の羽根レーダーのモコナ。中学時代の俺はファイの底知れぬ強さとイケメンさに憧れて、ずっと彼をロールモデルにしていた。あとサクラに対して恋してもいた。
サクラは本来、どこにでもいる健康なお転婆娘なのであるが、記憶の羽根を失ったことにより虚弱なおしとやか娘になってしまうのである。特に序盤は力の大部分が失われているからして、長い時間を「眠り姫」として過ごすし、記憶がないからこそ恋仲の小狼のことも、呼び捨てではなく「シャオランくん」と呼ぶ。だから小狼も気を使って、サクラのことを名前ではなく「姫」と呼ぶのであるが、俺は割と、そんな彼らの関係性が好きだった。
前回の記事の「そらおと」の項目で、「イカロスは俺にとって理想の女性外見」だと言ったが、ツバサクロニクルのサクラは、俺にとって理想の女性性格である。そのくらい俺は「しとやかさ」を本当に崇拝している。実際問題、しとやかさ、謙虚さ、奥ゆかしいさなどの特性は、心の余裕の表れであり、現実にはそう備えている人はいない。だからこそ俺は、サクラのようなアニメキャラのなかに、理想の女性像を見てしまうのである。
あと本作について語るべきことと言えば、音楽の魅力、そしてアニオリ展開の魅力である。まず音楽であるが、OPもEDも挿入歌もBGMも全ていい。俺は本作の影響で「コタニキンヤ」さんと「坂本真綾」さんのファンになった。あと「FictionJunction」という女性グループが提供している挿入歌も、どれも魅惑的である。特にサクラ(CV.牧野由依)が歌う「ユメノツバサ」は、作中で流れるシーンも含めて大好きである。
次にアニオリ展開であるが、俺はそれも好きである。アニオリってのは賛否両論あるものだが、原作漫画で描かれない世界に小狼たちが行って、そこの問題を解決していく姿を見れるだけで俺は満足である。それにテレビアニメ版の終了タイミングもよかったと思う。あれ以降の話はどんどんシリアスになっていって、キャラクターたちも笑わなくなるから、正直観ていて辛いのである。だからOVAよりTV版が好きである。
デジモンアドベンチャー(DIGIMON ADVENTURE)無印および02
言わずもがな、傑作である。選ばれし子供たちがデジタルワールドの危機を救うため、それぞれのパートナーデジモンとともに成長していく物語だ。毎話、熱すぎる名曲「brave heart」とともにデジモンが進化していく姿は、視聴者が待ち望む予定調和であり、至高のカタルシスである。
現実を生きる俺たちにとって、目に見える明らかな成長(作中の言葉を借りれば「進化」)は、そうそう得られない渇望の対象である。だからこそ画面の向こうでパートナーと心を通わせて、恐怖に立ち向かうデジモンたちを応援したくなるし、彼らの心が同調して起こる「奇跡=進化」に、自分の成長を投影して感動を覚えてしまうのである。
俺が本作で印象に残っている進化のシーンは、ピヨモンが初めてバードラモンに進化するシーンと、パタモンが初めてエンジェモンに進化するシーンである。どちらもパートナーを守りたいという気持ちや、無力な自分から脱却したいという気持ちが反映されたイイ進化だった。
もちろんデジモンだけでなく、主役の子供たちも素晴らしい。特筆すべきはやはり「八神太一」くんと「石田ヤマト」くんだろう。二人ともそれぞれ妹と弟がいるが、どちらも「ザ・主人公」と呼べる頼れるアニキなのである。特にヤマトくんが弟のタケルくんを溺愛しているシーンは、兄弟愛が大好物な俺としては「ごちそうさま」と言う他ない。
さて、話を02(二期みたいなもの)に移行しよう。少数派だろうが、白状すると俺は、無印よりも02の方が好きである。理由の一つはデジモンカイザー「一乗寺 賢」くんのエピソードが大好きだから、二つ目は二体のデジモンが合体する「ジョグレス進化」が格好いいからである。そしてジョグレス進化と言えば、みんな大好き「オメガモン」である。
オメガモンとは劇場版で初登場した、トンデモなく強くてカッコいいデジモンである。デジアドは無印と02合わせて四作の劇場版があるが、そのうちの第二作「ぼくらのウォーゲーム!」と第四作「ディアボロモンの逆襲」にオメガモンが登場する。それら二作は素晴らしい出来なので、まだ観たことがない人がいればぜひ一度ご覧になることをオススメする。
デュエル・マスターズ(DUEL MASTERS)
第一作目の「神殿編」に限ってだが、大好きである。主人公「切札勝舞」がカードゲームで強敵と熱戦を繰り広げ、真のデュエリスト街道を駆けあがっていく、少年アニメの王道展開をしている。原作漫画では白凰戦以前までは、デュエマではなくマジック・ザ・ギャザリングをプレイしているが、その点を除けばそれほどの改変はなくアニメ化している。
真のデュエリスト同士がぶつかったとき起こる「真のデュエル」では、クリーチャーやシールドが実体化し、派手な戦闘が繰り広げられる。黒城戦→白凰戦の流れは実に熱くて美しい。感動的なシーンでたびたび流れるBGMは、ギターを基調にした格好いいEDインストのアレンジであり、俺はこの曲を今でもよく口ずさむほど大好きだ。naoさんが歌うOPテーマ「夢が叶うとき」も、マジで学校の音楽の授業などで課題曲にしてほしいほどの激熱で希望に溢れた曲だ。
本作はこれ以降も物凄いほどのシリーズがあるが、他にオススメを挙げるなら「チャージ」と「ゼロ デュエル・マスターズ」だ。「クロス」シリーズなども面白いが、俺はトゥーンレンダリングの3DCGが若干苦手なので……。「チャージ」は原作でも特に面白い大会の話で、俺が大好きなロリキャラ「不亞 幽」ちゃんも登場するので、ガチオススメだ。玩具メーカー「タカラ」と「トミー」の合併騒動で打ち切りにならず、そのまま原作通りにアニメ化していってくれたなら、シリーズ通して歴史的な傑作になっていただろうと、悔やまれる。
とらドラ!(Toradora!)
女子同士の殴り合いガチ喧嘩や、「ピッチャービビってる! ヘイヘイヘイ♪」と声出しするピッチャーとか、シリアスな恋愛が見たいならどうぞ。
ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて(Nurse Witch Komugi)
チワーッス! ムギ、ムギッ! 「桃井はるこ」さんの声で一番可愛いヒロインと言えば……そう、小麦ちゃんである――えっ、「みーたん」だって? た、確かに……甲乙つけがたい……と、それはともかくとして! 本作は否定しようがないほどハイセンスな萌えコメディーアニメである。俺のなかでは、あのギャラクシーエンジェルにも引けを取らない超展開ぶりと、デ・ジ・キャラットばりのハチャメチャなアイドル活動を併せ持った作品だと評価している。
本作の主人公「中原 小麦」ちゃんは、「The Soul Taker 〜魂狩〜(ソウルテイカー)」というシリアス・ダーク・ファンタジー作品のヒロインキャラで、何がどうしてこうなったのか、スピンオフである本作では「パラソルピカルクロホルム~、キラキララブリテニポ~ル!」の呪文で変身する魔女っ娘となっている。本作はあの「撲殺天使ドクロちゃん」、「大魔法峠」と同じ発売元のOVAらしく、この三作をまとめて「邪道魔法少女」シリーズと呼ぶらしい(笑)
小麦ちゃんのライバル「国分寺 こより」ちゃんもキュートだ。声優の「大谷 育江」さんがピカチュウとかチョッパーみたいな声で萌えキャラを演じてくれるんだから、最高でないわけがない。あぁもう、萌えに飢えている人はぜひ見てくれ! それでは次の紹介に移らせてもらう! ネクストアニメ、レッツビギンでございます!
バカとテストと召喚獣(Baka and Test)
本作の魅力は何と言っても、あの有名な男の娘キャラクター「木下 秀吉」がいることだろう。秀吉は一人称が「ワシ」で語尾に「~じゃ」をつける古風で特徴的な話し方をするキャラクターだが、彼がそれほど男の娘として人気を博した最大の理由は、第一にこのアニメが公開された2010年前後は空前の「男の娘ブーム」だったこと。第二に、彼が本作においてしっかりと「ヒロイン」として描かれていることだ。
容姿端麗な可愛い男性キャラクターは、それまでにもいる作品には普通にいた。しかしどういうわけか、大抵の作品では同性愛へのタブー視からか、男性キャラが男の娘キャラに対して好意や熱情を抱くシーンは描かれてこなかった――もちろん「ストップ!! ひばりくん!」のような特別な作品は例外ではあるが……。代わりに女性キャラが彼らに対して「女の子みたい! カワイ~☆」と冗談交じりに褒めそやしてお茶を濁していたのだ。
しかし本作では、秀吉は性的魅力(ヒロインとしての価値)があるように描かれている。秀吉のセクシーショットもふんだんに盛り込まれ、主人公の「吉井 明久」くんやその友人の「土屋 康太(ムッツリーニ)」くんが、彼の裸を見て鼻血を吹きだしたりするのだ。これはそれまでの常識を覆して、男の娘がイチヒロインとして認められた瞬間だった。
また本作は女性ヒロイン勢の性格や性質に難があったことも、秀吉の人気を押し上げた原因だろう。人は誰かを好きになるとき、その人の外見だけでなく内面も見るのである。秀吉は本作に登場するキャラクターのなかでも、特筆するような性格的欠点がなく、極めて常識人かつ控えめな性格で、作品を楽しむための拠り所として愛でられたのは必然だったと言える。
そして俺がこの作品を評価している最大の理由は、「女尊男卑へのアンチテーゼ」であった点だ。先に言ったように、本作は女性ヒロインの性格に難があり、女性が男性に暴力や虐待を行うシーンが多い。この時代のアニメはそのきらいが顕著にあり、大抵それは「女性が暴力を振るっても誰も問題にしない」とか「男性は殴られてもいい」というメッセージ性から、「女尊男卑」として捉えられがちなのだが、本作は先述の秀吉や、また明久くんやムッツリーニくんなどの男性キャラたちが「漏れなく可愛い」ので、上手くヒロインの座を奪取することに成功しているのである。
受け手が好きになるキャラクターにこそ価値があるわけで、そういった意味で本作の女性による暴力シーンには、必ずしも男性の価値を貶めようという意図はなく、むしろ男性の価値を高く見せるための演出としてのアンチテーゼを形成しているのである――もちろん、全てのシーンがそういった論理的クッションを持っているわけではなく、「雄二」くんに対する「翔子」の暴力など、完全に擁護不可能で、やはりコメディーのためだけに振るわれる暴力もある……。
ヒカルの碁(Hikaru no Go)
囲碁を全く知らなくても楽しめる。「sai」としてネット碁で無双する後半が特に面白い。最後まで観終わったときには、絶対に碁石に触りたくなる。そんな作品。
ふしぎの海のナディア(Nadia, The Secret of Blue Water)
昔のアニメはセル画を使用して描かれていたからだろうか、現代のアニメとは一線を画す「アート」なんだ。本作はそういったアートのなかでも特に傑作の部類に入るであろう。それもそのはず、本作はジュール・ヴェルヌ作「海底二万マイル」や「神秘の島」といったガチガチのアートから着想を得ているからだ。本作は不思議な力を宿す青い宝石を巡る物語として、あの「天空の城ラピュタ」と似た作風であるが、それは本作とラピュタが同じ企画原案をルーツに持っているからである。
本作の特徴は何と言っても、肌の色が暗いアフリカンガールをメインヒロインに起用した点だろう。これは現代においても、ほぼ類を見ない設定である(パッと思いつくのは「モアナ」くらいだ)。そんな挑戦的な作品である本作であるが、ヒロインの「ナディア」は人気がなかったのだろうか? ――全くそんなことはない。ナディアは間違いなく魅力的な女の子だった。超古代文明の謎を解き明かすような荘厳な空気を帯びた本作において、ナディアのビジュアルは非日常感を演出するのにひと役買っていたし(当時は黒人を目にする機会は今より低かっただろう)、本作は黒人ヒロインの可能性の一端を、世界のどこよりも早く見出していた作品と言っても過言ではなかろう。
先ほど黒人ヒロインとしてモアナを引き合いに出したが、モアナはそれまで黒人ヒロインがいなかったディズニープリンセスに、新たな息吹を吹き込むために誕生したキャラクターだ。とっさに思い当たったのが海外アニメだったことから察する通り、日本のアニメで黒人ヒロインをメインで起用している作品はほとんどない。俺が今思いだせるだけでも、「ポケモンベストウィッシュ」の「アイリス」、「機動戦士Vガンダム」の「シャクティ」くらいではないか? 「D.Gray-man」の「ロード・キャメロット」ちゃんも後半「白人化」してしまうし、正真正銘の黒人ヒロインという存在は極めて稀だと言えるだろう(日本人はあまり深く考えていない人が多いが、肌の色が暗い=黒人ではないことに留意してほしい)。
昨今はアメリカを中心に、各文化での人種の均等化が推進されており、あのバービー人形にも普通に黒人バービーがいたり、もちろんアジアンバービーもいたりする。しかしそうなるまでにはかなりの年月を要し、比較的最近までは叶わないことだった(Netflixでブラックバービーにまつわるドキュメンタリーが観れるので、もしよかったらチェックしてみてね)。マーベルにも黒人ヒーローとして「ブラックパンサー」が追加されたり、アメリカのエンタメ業界は世界への影響力をちゃんと自認しており、既存の問題をうまい形で解消していっていると思う。
しかし日本のアニメ業界はどうだろう? 今や世界的評価を受ける日本のアニメは、視聴者が必ずしも日本人ではなくなっているはずである。にもかかわらず黒人のヒロインやヒーローが極めて少ないのは、どうしてだろうか? この問題に関して語れば長くなりそうなので、これ以上ここでは触れないが、いつか記事を書こうと思う。脱線してしまって申し訳ない。ではナディアの紹介に戻ろう。
本作で印象的だったシーンは、ナディアが「菜食主義者(ベジタリアン)」であることへの葛藤を抱えていた南の島での件であろう。ナディアは生き物の命を食べるために奪うことに抵抗を感じて、肉などは食さない人物なのだが(卵は食べるので完全採食主義者=ヴィーガンではない)、主人公の「ジャン」がBBQ味のポテトを彼女に提供したとき、彼女はそれが肉の味だとは知らずに「美味しい!」と正直な気持ちを口にしてしまうのである。ジャンがそれを指摘すると、彼女は「味はそうでもこれは肉ではない」と屁理屈をこねるのである。実に興味深いシーンである。
後の「毒キノコ」の回も面白い。頑なに肉は食べないと豪語するナディアのために、ジャンが食べられる植物を探しに島の探索に出かけ、見つけた怪しげなキノコを食べてしまって大変なことになるのだ。本筋とは関係のない息抜き的なエピソードだが、ジャンと一緒にトリップ体験するようなサイケデリックな演出が印象的だった。
最後に語るべきことは、悪役のグランディス一味が、タイムボカンシリーズ(特に「ヤッターマン」)などの伝統に則った三人組である点だ。このシステムは後にポケモンの「ロケット団」などにも受け継がれている。やられ役の三人組の存在が、シリアスな本作にコミカルなテイストを加えて、堅くなりすぎない絶妙な塩梅に保ってくれていたのである。
ふしぎ星の☆ふたご姫(Twin Princess of Wonder Planet)
「ふしぎ星」というコンペイトウ型の空洞惑星は、中心にある「おひさまの国」と、その「おひさまのめぐみ」を受けた六つの国、計七つの国によって構成されている。おひさまの国の双子のプリンセス「ファイン」と「レイン」は、それぞれは半人前だけど二人合わせれば一人前! だけど今、おひさまの国に異変が起こり、ふしぶ星が存続の危機に!? ふたご姫は伝説の「プロミネンスの力」を使い、おひさまのめぐみ復活を目指す!
その気、やる気、気合い十分! 未熟半熟、魅力満点☆
本作は女児向けアニメとして素晴らしい出来で、一期二期合わせて二年間をどうどう完走するのだが、同期の「ふたりはプリキュアMaxHeart」が強すぎたため、商業的には失敗に終わったようだ。しかし上質な「萌え」を持った作品でもあるので、女児だけでなくおっきいお兄さんにも評価されているのだ。
ふたご姫のファインとレインは元より、妖精のプーモや、各国の王子や王女たちなど、魅力的なキャラクターが勢揃いしており、俺は何と言っても、しずくの国の王女「ミルロ」ちゃんが好きだ。本作は各国が一つの小惑星を形成しているので、国によって人々の外見に個性があり、それぞれ別の動物の遺伝子を持っている「ケモ耳パラダイス」である。ミルロちゃんはビーバー族なのでげっ歯類みたいな可愛い耳が付いている。
本作は展開を盛り上げる要素として、ふたご姫によるシンクロダンスを随所で見ることができる。特に定番の「イヤイヤダンス」は、誰もが一度は真似したくなる魔力を秘めている。俺は「なぜなぜダンス」が一番好きで、あるエピソードでこれをプーモが躍るシーンがあり、それがかなりツボだった――えっ、何なにプーモ? もう記事の文字数もヤバいから、そろそろ次の作品に移れって? いやいやいや~ん! いやいや~ん! イヤイヤイヤーン! イヤイヤ――。
プリキュア(PRETTY CURE)シリーズ
プリキュアはシリーズが多すぎるので、例外的にまとめて紹介する。俺は13代目(15作目)の「HUGっと!プリキュア」の途中で挫折しているので、それ以前の作品をオススメすることになるが、信じてほしい、プリキュアみたいな長寿作品は過去作の方が絶対に面白い! なぜなら現代までにあらゆるネタが使い尽つくされているからだ。実際、俺は本当に純粋に楽しめていたのは、10代目の「Go!プリンセスプリキュア」までだ。
オススメ①:ふたりはプリキュア(Futari wa Pretty Cure)無印およびMaxHeart
元祖。プリキュアの魂は全てがここに集約されている。ガチガチの肉弾戦を行う変身ヒロインの誕生は、世間に大きな衝撃を与えた。
闇の力のしもべ達よ! とっととお家に、帰りなさい!
オススメ②:Yes!プリキュア5&Yes!プリキュア5GoGo!
歴代最高傑作。3代目の4作目と5作目である本作では、プリキュアが二人ではなくなって五人になり、物語の多様性が加速した。マスコット妖精二匹をイケメンに変身させる暴挙に出て、めでたく乙女と腐女子の卵たちに絶賛された。主人公の「夢原 のぞみ」は勉強と運動が苦手で、またドジで不器用であるにもかかわらず、物語の進行に伴って、「キュアドリーム」としてナイトメアと戦う姿や、また「国語の先生になる」という確固たる夢を持つ姿が多くの共感を呼んだ。
希望の力と未来の光! 華麗に羽ばたく5つの心! Yes!プリキュア5!
オススメ③:スマイルプリキュア!(SMILE PRECURE!)
7代目、9作目のプリキュア。プリキュア5以来の五年ぶり五人構成の本作。基本的には5の魅力をそのまま引き継いでおり、5同様「黄色い子」が人気を博す。5での黄色担当「春日野 うらら(キュアレモネード)」はアイドル学生だったが、本作の黄色担当「黄瀬 やよい(キュアピース)」はお絵描き好きのオタクちゃん。しかしキュアピースに変身すれば雷の力を操ることができ、変身の際の「ぴかりんじゃんけん」は視聴者の心をグッと掴むだけでなく、彼らの「グー」をことごとく「パー」で破壊した(大袈裟)。
しかし俺が本作で推しているキャラクターは、青色担当の「青木 れいか(キュアビューティ)」ちゃんである。彼女は主役たちが通う中学校で、クラスの学級委員や生徒会副会長を務めている上品な女の子で、「しんしんと降りつもる清き心」を持ってキュアビューティに変身すると、水と氷の力を操ることができるのだ。雅やかな佇まいと優しい心を持つ彼女は、まさに「大和撫子」と呼ぶに相応しい人物であるが、俺が彼女を好きになったきっかけは、実は作中での活躍とは別のところだった。
――と言うのも、れいかちゃんのキャラクターソング「あなたの鏡」が俺の好みにドストライクだったのだ。その曲は彼女の麗しく美しい心をそのまま歌にしたような優しい歌詞と旋律で、俺は今でもときどき口ずさむほど大好きだ。このようにアニメの世界では、一曲の魅力的なキャラソンによって好きになってしまうキャラクターが往々にしているのだ。
れいかちゃんを演じている声優は「西村ちなみ」さんといって、他にも「ゲゲゲの鬼太郎(第4作)」の「ねこ娘」や、「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」の「佐上ジュン」ちゃん、「だぁ!だぁ!だぁ!」の「花小町ももか」ちゃん、「カレイドスター」の「ミア・ギエム」、「金色のガッシュベル!!」の「ココ」、デュエマの「不亞幽」ちゃん、あと「ARIA」の「アリア・ポコテン(アリア社長)」などを演じている。俺はつくづく幼女声に目がない(耳がない?)のだと思う……。
最後になるが、本作は絵本やおとぎ話をテーマにしているので、敵キャラもそれらにちなんだ魅力的な構成になっていて、戦闘シーンも見どころがいっぱいである。プリキュア初心者にオススメできる作品なので、ぜひご覧になってはいかがだろう。
5つの光が導く未来! 輝け!スマイルプリキュア!
オススメ④:ドキドキ!プリキュア(DOKIDOKI! PRECURE)
8代目、10作目のプリキュア。トランプをテーマにしているので、初めのヒロイン人数は各スートの名を冠した四人(「ハート」「ダイヤモンド」「ロゼッタ」「ソード」)であるが、後に切り札として「エース」が加わる。本作のハイライトは何と言っても「剣崎真琴(キュアソード)」が敵役「レジーナ」に向けて歌唱するシーンだろう。
マコトはトランプ王国出身の歌姫で、人間界では「まこぴー」と呼ばれアイドル活動をしている――5のうららみたいなキャラだ。声優の「宮本佳那子」さんは5や5GoGo!のEDテーマを歌っていた方で、キュアソード名義としても「~SONGBIRD~」、「HOLY SWORD ~勇気はキズナ~」、「星空の帰り道」、「こころをこめて」など、魅力的なキャラソンをいくつも歌っている。
レジーナは敵組織のボス「キングジコチュー」の娘で、「相田マナ(キュアハート)」たちプリキュアサイドとは幾度となく戦闘を繰り返すキャラだ。わがままで自己中な彼女が、プリキュアたちの愛に触れて、だんだんと改心していく展開が本作の見どころだ。基本的にはマナとの友情が主になるが、他のプリキュアたちとも絆を育むエピソードがあり、先に言ったまこぴーがレジーナに対して「こころをこめて」を熱唱するシーンは最高である。
あと本作で語るべくは、キュアハートの最終形態「キュアハート・パルテノンモード」がカッコ強すぎる件だろう。エンジェルモードに覚醒した他の4人のプリキュアの力と、三種の神器の力を得て変身したパルテノンモードは、ビッグバンにも匹敵するパワーを秘めているようだ。俺が見たところ、キュアハート・パルテノンモードはプリキュア史上最強だと思う。だってトムジェリのトムみたいに身体が量子化されてるんだもん。宇宙までひとっ跳びなんだもん。
ちなみに、漫画版では五人全員がパルテノンモードになるらしい……。どんなインフレが起こったらそうなるの……。それってむしろ相手が強すぎるでしょ……。オーバーキルになりすぎないかって、違う意味でドキドキするわ! こ、これこそが……!?
響け! 愛の鼓動! ドキドキ!プリキュア
オススメ➄:映画 スイートプリキュア♪ とりもどせ! 心がつなぐ奇跡のメロディ♪
上記に紹介した作品のみならず、10代目「Go!プリンセス」くらいまでは各劇場版も面白い。ここで一作オススメしておこう。6代目「スイートプリキュア♪」の劇場版である。特に肉弾戦闘シーンの作画が綺麗で印象に残っている作品だ。また、ほとんどの劇場版は番外編ちっくなストーリーをしているのに対し、本作は本編のストーリー補完にもなるのがよかった。
オススメ⑥:プリキュアオールスターズDXシリーズ
DX(デラックス)はプリキュアオールスターズの旧三部作であり、各プリキュアを視聴済みなら最高で、そうでなくても視聴するきっかけにもなるくらい面白い作品群である。毎回、旧世代から新世代へのバトンタッチも兼ねていて、全キャラが一堂に会する光景は凄まじく迫力がある。
オススメ⑦:映画 プリキュアオールスターズNewStageシリーズ
DXに次ぐ新三部作。DXの魅力をそのままに、キャラ(ともだち)が増えていく最高過ぎる作品群である。過去作と新作のキャラクターたちの交流や、普段は見られないあのキャラクターのあんな姿など、見どころ盛りだくさんであり、本作品群オリジナルのプリキュア「キュアエコー」も必見である。
プリティーリズム(Pretty Rhythm)
タカラトミーアーツ、シンソフィアが開発・運営する女児向けアーケードゲームの「プリティーシリーズ」の第一作のメディアミックス。本作はアイススケートと歌とダンスを合わせた「プリズムショー」という競技を描いた作品で、キャラクターたちはそのなかのカリスマ「プリズムクイーン」になることを夢見ている。
各キャラのパフォーマンスに見応えがあり、見せ場の「プリズムジャンプ」では思わず成功を願って手に汗握ってしまう。フィギュアスケートでいう「~回転ジャンプ」みたいな概念として「~連続ジャンプ」があり、すごいキャラになれば三連続を決めることができ、キャラクターたちの成長が分かりやすくていい。
俺は三作目の「レインボーライブ」に登場する「りんね(本記事のアイキャッチ画像のテレビに映っている子)」が好きで、彼女は「プリズムワールド」という異世界出身の妖精みたいなキャラクターなので、ほぼ人外みたいな規格外な能力をしており、大技を絡めた四連続ジャンプや、最高では確か六連続まで到達していた記憶があり、それはもう、鳥肌ものである。
プリティーシリーズは以降も続く長寿シリーズであり、次作の「プリパラ」も面白かったのであるが、やはり後半および「アイドルタイムプリパラ」くらいからダレてきてしまって、俺は次作の「キラッとプリ☆チャン」の途中で挫折してしまった。それらは基本的に華やかな衣装で歌って踊るだけであり、プリティーリズムにおける「プリズムジャンプ」のような興奮が欠けていたのが、面白さが飽和しなかった最大の原因だったと思う。
ポケットモンスター(Pokémon)シリーズ
「無印」→「アドバンスジェネレーション」→「ダイヤモンドパール」と、それらの劇場版までは観ているが、「ベストウィッシュ」の序盤で脱落してしまった。やはり積み上げてきた冒険がリセットされたのは受け入れがたかったのだ。俺はパラレルワールドとかリブートみたいなものが苦手なのである。比較的最近では映画「キミにきめた!」を見たが、あれも同様の理由で心には刺さらなかった。
「ミュウツーの逆襲 EVOLUTION」はまぁまぁ楽しめたが、やはり元作には遠く及ばないと感じた。前記事のクレしんの項目でも言ったが、それらの映画には「匂い」がないのである。綺麗で迫力ある映像というのは結局単なる「見栄」であり、そこにある魂にこそ価値があるのだ。だから昨今横行している過去作のリメイクやリブート作品には憤りを覚える。
ポケモンアニメのハイライトと言えば、やはりダイパのラスト「シンジvsサトシ」だろう。あの回にはポケモンバトルの感動の全てが詰まっている。ポケモンとトレーナーの信頼・成長、ライバルとの認め合い・高め合い、努力・気合・根性・勇気・勝利! その感動が高かったからこそ、ベストウィッシュでの喪失感は尋常ではなかったのだ。
さんざん書いてきたが、ポケモン自体好きなコンテンツなので、若干新作に歩み寄って「新無印」でも見てみようかな、という気分にもなっている。これもまた賛否両論な作品みたいだが(笑) サトシの冒険がどんな結末を迎えるのか、楽しみではあるので、まぁ機会があれば……。
[後日追記]
ポケモン新無印(2019年版)を観たよ! いや~めちゃくちゃ面白かった(笑) 後半総集編などが多かったのが残念だったが、ポケモン・ワールド・チャンピオンシップ(ポケモンバトル世界大会)の激闘は実に熱かった。サトシの冒険の集大成ということもあって、過去作のキャラやポケモンたちが多く登場し、長くアニポケから離れていた俺でもすんなり楽しむことができた。
そしてやはり「ダイパは最高だな」と思えるほどダイパリスペクトなシーンが多く、特にWebアニメとして公開された「ポケットモンスター 神とよばれし アルセウス」は、実質「ダイヤモンドパール2」の様相を呈していた。新無印はサトシとゴウの二人主人公形式で描かれており、各話ゲストキャラクターが登場したりしていたが、先のアルセウスの作品に関して言えば、むしろゴウがダイパにゲスト出演していた印象だった――どうやら同作品は、当時発売していた「ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール」というリメイクゲームの販促で作成されたようだ。
また「ポケットモンスター 遥かなる青い空」という特別編もあり、これまたお涙頂戴の感動作品になっている。病気で亡くなった少年幽霊とサトシの出会いを描いた本作は、サトシの少年として・息子として・友達として・主人公としての魅力が際立っており、俺は本作を通して「自分もサトシみたいなカッコイイ人間になりたい」と強く思ったと同時に、サトシに”パパ”がいることを初めて知って、びっくら仰天したのだった。
ぽぽたん(Popotan)
一定期間ごとに強制的に異世界を旅する洋館。そこに住む三姉妹「あい」「まい」「みい」とメイドロボの「メア―」は、年を取ることもなく生き続け、毎度新しい世界で出会う人々と交流しながら、自分たちの存在意義を自問していた。そんな彼女らの真の目的は……。
ぷちフェレットより発売された恋愛アドベンチャーアダルトゲームのアニメ版。とは言えそれらは全くの別作品で、ゲーム版は何とも捉えどころのない作品だったが、アニメはハートフルに仕上がっている。たぶん性格に難のあるゲーム版主人公「クリス」を首にしたのがよかったのだろう。あと「みいたん」がトイレの鍵をかけ忘れて、毎朝目の前で放尿オナニーしたりしなくなったのも前進だ。
俺が本作を好きな理由は、単純に物語が温かくて見やすいからだ。本当、ゲーム版とは大違いである。ゲーム版にあった「ふしぎさ」はスパイス程度に残っており、キーキャラの「雫(しずく)」も辛うじて登場する――まぁその辺は正直どうでもいい。俺はゲームも本筋のルート最後まではやってないので、思い入れもない。
OPの「ぽぽたん畑でつかまえて」とEDの「S・U・K・I」はどっちもS・U・K・Iであり、音楽に関してはゲーム版も含めて粒揃いである。あと、昔ニコニコ動画で人気になった「caramelldansen」のフラッシュ(「ウッーウッーウマウマ(゚∀゚)」として知られる)のダンスアニメは、ぽぽたんのゲーム版OP「いっちゃえ!ぽぽたん」のワンシーンである。
あと最後に、「ぽぽたん」とは「タンポポ」のことであり、物語で重要な意味がある――ようで、そうでもないものである。でも本作の影響から俺は、現実でタンポポの花を見つけるたびに「あっ、ぽぽたんだ!」と呟くのである。ぽぽたんの種になって空に舞い上がりたい今日この頃である……。
今回はここまで
いや~ちょっと文字数がヤバすぎるので、今回はここまでにしておこう。文量のみならず、自分の記憶をまさぐる負荷や、作品に関する事実確認の手間が多すぎて、一つの記事を書くのに途方もない時間がかかってしまうのが、このシリーズのネックである。まぁ、せっかくここまで来たので、次回もできるだけ進めてみる意気込みである。
それでは最後まで読んでくれてありがとう。また次の記事で会おう。
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